GW期間に入ってから、地震が頻発しています。特に、千葉県を震央地とするM5.0以上の地震が発生した5月4日 22:07、5月6日 01:57は「緊急地震速報」が鳴り響き、まんじりともできない夜を過ごされた方も多いのではないでしょうか。4月29日以降、全国で震度3以上の地震が5回発生しており、下の図は「2020年5月4日の震源リスト」(気象方HPより)ですが、東日本の太平洋側をはじめ、全国で地震活動があったことがわかります。
深夜に緊急地震速報が鳴り響いたら、あなたはどのように行動しますか? 安全を確保する・逃げるシミュレーションはできていますか? 「いざ!」というときは、気持ちも動転し、ましてや暗闇となるとどうしてよいかわからなくなってパニック状態に陥る可能性も少なくありません。ここでは、いくつかの最低限必要なことをピックアップします。
■安全な場所に避難するまでに必要な7つのこと
例)就寝中に緊急地震速報が発表されてから、安全な場所に避難するまでの行動
【※ ○ = 災害時に必要な行動 】
事前対策をしていない人ほど、震災時にやらなければならないことが多くなってしまいますね‥
①まずは落ち着く
–事前の備えの有無に関わらず、震災時にまず大切なのは落ち着いた行動をとること。
②灯りの確保
–最初の大きな揺れの発生が夜だった場合や停電などがあると、行動するには懐中電灯などが必須。
③靴をはく
–散乱した家具や割れたガラスなどがあると屋内でも足元は危険。枕元に靴の準備をしておくと◎
④身支度(防寒など)
–避難するときは動きやすい格好で。冬場は寒さ対策も重要です。また、場合によっては雨具なども必要かも。
⑤情報収集と判断
–避難時に必要なのは正しい情報。すばやい避難行動をとるために情報収集はとても大切です。
⑥防災グッズ
–地震後に思わぬ怪我などをしないよう、軍手やマスクの準備を。また、保存のきく非常食も準備できていますか。
⑦避難ルート決定
–どこに避難したらいい‥?どうやってそこまで行ったらいい‥?事前に準備が出来ているかどうかで大きな差が出るかもしれません。
「いざ!」というときにすばやく行動することが出来るよう、日ごろからの備えを万全に!
お子さんに伝えておきたい用語「おはしも」の徹底を!
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。その後、消防庁は、小学校低学年の生徒を対象とした避難訓練用の標語「おはし(押さない・走らない・しゃべらない)」を、教育指導ガイドラインに掲載。それを契機に、この標語は全国の小学校で使用されることになりました。
現在、消防庁は「おはし」に一語を加えた「おはしも(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)」または「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」を推奨しており、東京都教育委員会も、それに倣って「おかしも」を採用しています。教育委員会や小学校、担当する教員によっても異なるものの、最近は「おはしも」にさらに一語を加えた「おはしもて(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先)」を採用する場合も増えているようです。
これらの標語、小学校低学年の生徒用とはいえ、避難時に重要となる事柄ばかり。すでに大人になった方も、頭の片隅に入れておきましょう。
新型コロナウイルスで「3密」からの回避も必須
殊に今は、新型コロナウイルス蔓延による「緊急事態宣言」期間の真っ最中。先日、期間の延長が発表されたばかりで油断できない要素が満載、不安がさらに募ります。地震の規模が大きければ、肝心の「手洗い用の水が出なくなる」可能性も。いざ、というときにどうしていいかわからない!とパニックになる前に、今できることは全てやっておきましょう。また、外出自粛で家族が一緒にいる時間が増えている時期でもあります。この時間を活用し、家族で防災に関して話しあう機会をもたれてみてはいかがでしょうか。
(アール)