朗報!今年の花粉飛散量は「去年より減少」の予測

毎年コレに悩まされ苦しめられる人がたくさんいらっしゃいます…そう「花粉」。一般的に「花粉症」の花粉はスギ・ヒノキの花粉をさしますが、今年の飛散傾向はどのように予測されているのでしょうか。 2020年の花粉について一文で表すと

『近畿や関東では昨年より減少、飛散開始は例年並みかやや遅い』

といえるようです。その根拠についてみていきましょう。情報を提供してくださったのは、例年おなじみの一般財団法人気象業務支援センター・村山貢司さんです。

■気象条件と飛散見通しについて

スギやヒノキの花粉数は、初夏の気象条件と前年の花粉数(雄花数)によって決まります。2019年の春を振り返ってみると、ヒノキの花粉が大幅に減少して、東日本ではシーズンの総花粉数がその分だけ減少しました。
ほか、花粉飛散量に関係する初夏について、2019年は6月の日照時間はほぼ平年並みだったものの、7月については東北から九州の太平洋側で記録的な日照不足になり、ニュースでも取り上げられるほどでした。

スギやヒノキは光合成によって成長するため、日照時間の大幅な減少を受けて雄花の成長が阻害されました。秋に実施したスギ雄花の着生調査では、山陰から九州北部を除いて前年よりもかなり少なくなっていました。

以上のことから、2020 年のスギ・ヒノキ花粉の飛散数は2019年より減少する見込みで、特に近畿地方は前年の50%以下になると予測されます。

去年より少なくても例年と比べると同じ程度と予測されている地域もあれば、昨年より少し多いと予測されている地域もあり、なかなか手放しで喜べない現状です。いずれにしても花粉飛散が「ゼロ」ではありませんので、花粉症の方はそれなりの覚悟と準備を。

■飛散開始時期について

スギの雄花は11月以降の低温と日照時間の短縮によって休眠に入ります。例年ですと12月末ころ休眠から覚醒して開花準備に入ります。休眠の期間中に低温のほうが早く休眠から覚醒し、1月以降の開花準備期間に高温なほど早く開花して花粉を飛散させます。
2019年7月の日照不足の影響で、スギ雄花の成長が遅れ休眠に入る時期が遅くなりました。さらに休眠期間の気温が高かったため、休眠から覚醒する時期が例年よりも遅かったと推定されます。しかし、1月以降の気温がかなり高めに経過すると予想されており、2020年春の花粉の飛散開始は例年並みか例年よりやや遅くなる見通しです。

このところカラフルなマスクが流行、花粉対策グッズもバリエーションが豊富でいろいろ試してみる価値もありそうですよね。しかし、花粉症は本当につらい…涙。できることは全部やって可能な限り花粉から身を守り、この時期を乗り切りましょう!

情報提供:一般財団法人気象業務支援センター

(アール)

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