1月5日のしぶんぎ座流星群、観察することができましたか? あ〜!逃してしまった!!という方、まだまだ、今年もたくさんの天体イベントがありますのでご安心ください。2020年に是非観察したいのは、なんといっても6月21日の日食です。アジアやアフリカでは金環日食が見られますので、その時期に金環日食観察ツアーを予定するのも良いですね。日本ではほぼ全国で部分食を観察することができます。ただ、日本は梅雨時期なのでお天気が心配なところ。天気予報についてはライフレンジャーでチェックしてくださいね。
秋には火星が接近!火星と地球は約2年2ヶ月ごとに接近を繰り返しています。2018年7月31日の最接近ほどではありませんが、夜空で赤く光り輝く火星はとても目立つ存在になります。 少し先になりますが、三大流星群のひとつ、12月のふたご座流星群は極大の時刻や月齢の条件がかなり良いので、多くの流星の出現が期待できます。 国立天文台のHPに掲載されている情報をもとに、2020年の天体イベントについて一覧にまとめてみます。
◆2020年天体イベント一覧
1月
・しぶんぎ座流星群(4〜5日頃)
・月が火星・アンタレスに接近(21日頃)
2月
・水星観察のチャンス!(4日〜16日)
3月
・惑星と月の接近
4月
・2020年最大の満月(8日)
・4月こと座流星群(22日頃)
5月
・ みずがめ座η(エータ)流星群(6日頃)
6月
・ 満月/半影月食(6日)
・ 金環日食/日本では部分日食(21日)
7月
・金星が最大光度(10日)
・みずがめ座δ(デルタ)南流星群(29日頃)
8月
・ペルセウス座流星群(12日頃)
10月
・ 中秋の名月(1日)
・ 火星が接近(6日)
・ 10月りゅう座流星群(8日頃)
・ おうし座南流星群(10日頃)
・ オリオン座流星群(21日頃)
・ 2020年最小の満月(31日)ブルームーン(同月内2度目の満月)
11月
・おうし座北流星群(12日頃)
・ しし座流星群(17日頃)
・ 満月/半影月食(30日)
12月
・ふたご座流星群(14日頃)
すみません、9月は大きめのトピックが見当たらなかったので記載しませんでした。が!その分10月は盛りだくさんです。それから、日本では見られないので一覧には載せませんでしたが、12月15日は皆既日食が南米の南部、南太平洋あたりで見られるようです。
◆ 半影月食とは?
月食とは、太陽の光による地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり欠けて見えたりする現象のこと。月食には「本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)」と「半影(本影を取り囲む薄い影)」の2種類があり、月がどちらの影に入り込むかによって呼び方が変わります。
半影食
月の一部または全部が半影だけに入った状態。半影は薄い影なので肉眼で見ただけでは月が欠けているかどうかわかりません。
本影食
月の一部または全部が本影に入った状態。一般的に「月食」は「本影食」のことを指します。本影は濃い影なので月が欠けた様子がはっきりとわかります。また、月の一部だけが本影に入り込む現象が「部分食」、月の全てが本影に入り込む現象が「皆既食」です。
今年も見逃せないイベントが盛りだくさん!もちろん、イベントを見逃さないようライフレンジャーのコラムでも情報を都度お届けしますので、空を見上げる機会を増やしていただけたらと思います。
参考:国立天文台HP
(アール)