年初めの天体ショー「しぶんぎ座流星群」見頃は5日夜明け前

あけましておめでとうございます!

2020年のお正月、いかがお過ごしですか? 年末年始のイベント続きで少し疲れたな〜と感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。仕事がスタートする前に空を見上げて心身をリセット、そしてついでに「今年の願いごと」も!

毎年、年明けに極大を迎える「しぶんぎ座流星群」、今年の見頃は1月5日の夜明け前2〜3時間です。残念ながら今年の極大予想時間(1月4日17時頃)は放射点の高度が低いため観察に適しているとは言えませんが、月明かりの影響がないため、条件としてはまずまずといったところ。 この日、東京の日の出時刻は6:51となっていますので、午前3時前後〜5時前後が観測に適した時間帯です。

画像:国立天文台HP

■しぶんぎ座流星群とは

3大流星群のひとつ。年末にピークを迎えたふたご座流星群、真夏のペルセウス座流星群と並ぶ人気の高い流星群です。しぶんぎ座流星群は、他の2つの流星群と比べると活動が活発な期間が短く、流星の出現数にムラがあり、その年によって変化することが特徴として挙げられます。 流星群を見慣れた人で1時間に100個近くの流星が見られる年もあれば、その半分、もしくは1/5程度しか見られないことも。(通常は大体1時間に20~50個程度といわれています。)

「しぶんぎ座」という名前は、現在は存在してない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しているとか。四分儀は象限儀(しょうげんぎ)とも呼ばれる扇型の計測器です。使用法はいくつかありますが、天体観測で使われる時は、主に地平線からの高度を測るために用いられたようです。

■観察のコツ!

流星は放射点を中心に放射状に出現します。流星は放射点の付近だけでなく、どちらの方向にも現れます。望遠鏡は使わず、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。 また、目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。レジャーシートを敷いて地面に寝転ぶなどすると、楽に観察できます。たいへん寒い季節ですし、冷え込む時間帯ですので、寒さ対策をしっかりしてください。事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察をしてください。

(アール)

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