10月は流星群が3つもピークに。観察のベストタイミングはいつ?

9月末になり、ようやく秋がスタートした感じになってきましたね。来月・10月は「天体観測」のトピックスがめじろ押し。メジャーな流星群が3つもピークを迎えるんです。

観察はいつがベスト?空を見上げるタイミング

「10月りゅう座流星群」
10月9日 日没後~22時頃
※10月14日に満月を迎えますので、ちょうど極大を迎える日は月が明るく、流星群の観察としては条件は良くありません。

「おうし座南流星群」
9月25日~10月5日 夜半(午前0時前後)頃
※極大は10月10日と予測はされていますが、あまりはっきりしておらず、流星の出現が1か月近く続きますので、極大の日にはあまりこだわらなくてもよいでしょう。9月29日が新月にあたりますので、その前後の月の明かりが影響しない期間に見るのがベストです。

「オリオン座流星群」
10月20日~10月24日 未明(午前0時~3時)頃
※極大は10月22日と予測されていますが、この日を中心にした前後4~5日に観察するのがよいでしょう。

(画像:国立天文台HP)

■流星群といっても「群=たくさん」見えるワケじゃないのはナゼ!?

ところで、流星群が活発になるとか活動するとか極大を迎える…などと聞いて空を見上げても、1時間に1~2個すら見えないときだってあるじゃん!と思っていらっしゃる方、私もまったく同じ不満というか疑問を持っていました。そこでその理由について調べてみると、そもそもこの「流星【群】」という言葉に対する認識が少し違うことがわかりました。国立天文台HPによると「流星群」というのは、

似た性質を持つ複数の流星がひとつのグループとしてまとめられることを表している

つまり「群=多い」ということではない!とのこと。「流星群」は大小含めて、年間100以上も活動しており、条件の良い日時・場所で観察しても流星が見える数が1~2個か、それ以下という「流星群」も少なくないそうです。

たまたま空を見上げたら流れ星が見えた!ら、とてもラッキー。その確率が少しアップするのが「流星群が活動しているときに空を見上げる」という感覚で、空を見上げる機会を増やすと良いかもしれないですね。特に「見える確率がちょっと高い」のがこの時期に!

■観察の仕方まとめ

*観察に適した場所とは?
視界をさえぎるものがなくて空を広く見渡すことができること。街灯などの灯りの影響が少なく、暗い場所が適しています。可能なら、都心部から離れたほうがよさそうです。

*観察に必要なもの
双眼鏡や天体望遠鏡は必要ありません。肉眼で観察してみましょう。空を見上げる、これだけです。人の眼は暗さに慣れるまで15分程度かかると言われますので、せめてそのくらいの時間は続けて見上げていてください。空を見上げる時間が長くなると首など疲れやすいので、レジャーシートのようなものに寝転がって見上げるのが姿勢としてはラクです。

*防寒対策をしっかりと!
観測できる時間帯は夜半です。冷えてくる時期ですので、寒さ対策はしっかりとしてください!レジャーシートなどを使う場合は冷えが地面から伝わりますので、体温を奪われないよう工夫することが大事です。シュラフ(寝袋)もあると防寒対策になりそうですね。

(アール)

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