9月=台風頻発月間に突入!? データで見るピークの変化

厳しい暑さが続いていますが、暦の上では9月に入りました。日照時間も少しずつ短くなって、暗くなるのが早いな、と感じる瞬間もあるかもしれません。

きのう(9月2日)、台風13号(レンレン)が発生したという一報が入りました。台風は年間にどれくらい発生し、そのうち日本に上陸するのはいくつなのだろう?と気象庁HPを調べていると、台風も近年少し変わってきていることがわかります。

まずはこちら。月別の台風発生・接近・上陸の平年値グラフを見ると、8月が圧倒的に多いことがわかります。このグラフで「平年値」となっているのは1981年〜2010年の30年間の平均になります。

(グラフ:気象庁HP)

次にこちら、この平年値には含まれていない2011年〜2018年までの数値を見ると、発生数・上陸数ともにわずかながら9月の方が多くなっていることがわかります。

そもそも、台風はどのようにして発生するのでしょうか。
気象庁HP「台風とは」によると・・・(以下、気象庁HPより引用)


熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

平成30年(2018年)9月3日09時の地上天気図
(非常に強い台風第21号の中心が日本の南にある)

台風は暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達します。しかし、移動する際に海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失っており、仮にエネルギーの供給がなくなれば2~3日で消滅してしまいます。また、日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込むようになり、次第に台風本来の性質を失って「温帯低気圧」に変わります。あるいは、熱エネルギーの供給が少なくなり衰えて「熱帯低気圧」に変わることもあります。上陸した台風が急速に衰えるのは水蒸気の供給が絶たれ、さらに陸地の摩擦によりエネルギーが失われるからです。


このように定義・解説されています。海の温度が高いと台風が育ちやすくなる、ということなんですね。地球温暖化によるさまざまな影響が懸念され、いま、世界中で多くの気象の異常が報告されています。台風の大型化や、過去には想像もつかなかった進路(動き)などもニュースになりました。

台風の被害に遭わないためにも「台風発生」の第一報があれば、天気予報などをこまめにチェックするようにしてくださいね。

(アール)

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