こんな状況は要注意!熱中症予防のために知っておくべきこと

長い梅雨が明けた途端に猛暑の真夏が到来。7月22〜28日の間に熱中症で救急搬送された人が全国で5,664人、搬送者数はその前の週の約3倍にも上がったことが発表されました(7月30日 総務省消防庁発表)。残念ながら、このうち11府県で11名の方が亡くなられています。

■熱中症とは

体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や、血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称。高温環境下に長期間いたとき、あるいはいた後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります。
死に至る可能性のある病態です。
*予防法を知って、それを実践することで完全に防ぐことができます。
* 応急処置を知っていれば、重症化を回避し後遺症を軽減できます。
(参考:環境省 熱中症環境保健マニュアル)

■熱中症・気をつけるポイント

上記にもあるように熱中症は「予防法を知って、それを実践することで完全に防ぐことができます」。
まずはどのような条件で熱中症になりやすいのかを把握しましょう。

<環境>
・気温が高い
・湿度が高い
・風が弱い
・日差しが強い
・閉め切った室内
・エアコンがない
・急に暑くなった日
・熱波の襲来

気温だけでなく、湿度や風の強弱、日差しなど、気象による事象に関して、私たちにできることはほとんどないといえそうですが、このような状況下では外出しない、外出する際は日光を遮るもの(日傘・帽子など)を使う、体を冷やすアイテムもたくさんありますので、それらを活用するなど、最大限の工夫と注意が必要です。
また、室内においては風通しをよくする、室内の温度の管理をしっかりするなど、注意すべき点をしっかり管理していきましょう。

<からだ>
・高齢者・乳幼児
・持病のある人(糖尿病・心臓病・精神疾患など)
・低栄養状態
・脱水状態の人(下痢・インフルエンザなど)
・体調不良(二日酔い・寝不足など)
・肥満の人
・過度の衣服を着ている人
・暑さに慣れていない人

日頃からバランスのよい食事、適正な睡眠時間の確保などをすることが望ましいです。急にできることは少ないかもしれませんが、せめてきょうから、食事の内容を見直す、就寝時間を少し早めにしてみるなど、少しでもできることから始めてみてはいかがでしょう。

睡眠不足や二日酔いなど、体調が思わしくない人はくれぐれも無理をしないように。

<行動>
・激しい運動
・慣れない運動(普段から運動をしていない人)
・長時間の野外作業
・水分補給がしにくい

炎天下での激しい運動は厳禁です!また、運動の内容が激しくなくても長時間、屋外で作業をすると体力の消耗や脱水がジワジワ進み、気付いたときには・・・ということにもなりかねません。とにかく無理をせず、こまめに適正な水分補給を!

▼水分補給はこちらもご参照ください
【熱中症対策】脱水状態に対して「経口補水液」がよいのはなぜ?

どうか皆さま、気をつけてお過ごしください。

(アール)

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