令和最初の梅雨は「大雨」になるかも・・・今こそやっておくべき、水害対策

5月19日、屋久島で50年に1度ともいわれる猛烈な雨が観測され、登山を楽しんでいた300人以上が救助される事態となりました。

奄美地方を皮切りに、今年も梅雨のシーズンに突入。今年の梅雨は、特に西日本での多雨が懸念されています。昨年発生し、甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」など、大雨による災害が深刻化している昨今、雨による災害から身を守るために必要なことをまとめてみました。

 

<住宅の備え>

■浸水が想定されている区域などを確認する
「洪水ハザードマップ」を確認しましょう!河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域(浸水想定区域)や、浸水した場合に想定される水深などが記載されています。ハザードマップを参考に、ご自身の住まいや普段仕事で長時間滞在している場所、学校や保育園などの情報も知っておきましょう。

■地名と地形から危険を知る
地名にも情報があります。例えばリュウ(竜)、ナダ(灘)、サワ(沢)などの文字がついている地名の場所は水害の歴史がある可能性も。都市開発などで地名が変わっていることもありますので、図書館などで昔の地名を調べてみたり、地域の歴史を知っておくとよいでしょう。

■家の浸水を予防する
家の床を高くする・防水機能のある壁の設置など、水害が発生したとき被害を軽減できることがいくつかあります。

■水から生活を守る
家の改築などはそれなりの費用や期間が必要になりますが、床上浸水した場合でも生活ができるように、台所やトイレなど生活のメイン場所を2階にしたり、屋根や2階に外部への脱出口を設置したり、階段や踊り場の幅を広くすることを検討するなど、いざというときに対処がしやすい工夫も。

■家財を保全する
パソコンやAV機器、精密電気製品、楽器、貴重品などは、日頃から高い場所に置くよう心がけましょう。

<日頃の備え>

■家族で話し合いをする
各地の浸水予想区域のチェック、避難場所の下見、避難ルート、連絡方法など、あらかじめ家族で話し合っておくとよいことについては、家族全員が同じ認識をもてるよう、定期的に安全ミーティングを開くなど、そのための時間を持つことが大切です。

■雨水排水溝の手入れをする
排水溝は一旦詰まってしまうとどんどん水がたまります。
ベランダや玄関の前などにある外部の雨水の排水溝は、常に清掃しておきましょう。

■非常持ち出し品を用意する
災害時の避難グッズ、しっかり備えてありますか? 消費期限があるものなど、マメな入れ替えも必要です。年間計画を立て、家族で内容をチェックする日を決めて万全にしておきましょう。

<水害体験を参考に>

過去に起こった災害の情報など、浸水の体験談や体験記を知っておくことも対策に役立ちます。ご自身が今住んでいる地域がどんなところでどのような特徴があるのか、しっかり認識すること・意識を向けることも大切です。


災害はある日突然やってきます。水害に関しては、地震とは違って気象情報などである程度予測を知ることができます。雨が続く季節がやってきますので、どうかいつも以上に気をつけて、天気の情報をしっかり確認するようにしてください。

(アール)

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