「天気が崩れる」と「天気が下り坂」は、こう違う

連休前半、いかがお過ごしでしょうか。連休後半の天気も気になっていらっしゃると思いますが、今日は「天気予報」をより高い理解度で聞くために、日常的に使われている「天気を表現する言葉(用語)」について書かせていただきます。

天気予報の言葉って、こんなに毎日、朝から晩までかなり頻繁に耳にしたり目にしたりする機会が多いですが、どんな言葉がひっかかりますか?・・・例えば晴れてほしいと切望しているときには降水確率の数字、洗濯物を干している日には「急な雨」や「天気の崩れ」・・・その日その状況によって、耳に入ってくる言葉も違うかもしれません。それでは、気象庁HPからいくつか抜粋を。

「天気が崩れる」のは「雨、または雪などの降水を伴う天気になること」と定義されています。「崩れ」てしまう前は「下り坂」=「晴れから曇り、曇りから雨(雪)に変わる天気の傾向」とされています。「下り坂」では雨が降るとも限りませんが、「崩れ」だと傘が必要そうですね!

雨が降りそうな気配のとき、よく耳にするのが「大気の状態が不安定」という言葉。これまたわかるようで説明してみろ、と言われると「えーっと」となってしまいそうな用語です。こちらの図をご覧ください。

冷たい空気は下に流れ、暖かい空気は上へいき易い・・・例えばエアコンをつけるときも、冷たい風は上に向け、暖かい風は下に向けるとよいと言われます。冬季に扇風機を上に向けて回すと良い、と言われるのは、天井付近に逃げがちな暖かい空気をかき回して、部屋を温めやすくするためです。また、重いものが上にあると、確かに安定していないですよね。大気も同じこと。
不安定になると「対流」が起こり、雲ができやすくなり、雲ができやすいと言うことは天気が下り坂に向かいやすい・・・となるわけです。

さて「ゲリラ豪雨」という言葉は気象庁が使う用語にはないことを以前にもコラムで触れさせていただきましたが、日常会話でよく使う「良い天気」「悪い天気」という言葉も、このリストには「×」印がついており、その理由として「意味がいろいろに解釈され誤解をまねきやすいので用いない」と説明されています。確かに!良い・悪いはあいまいすぎますね。例えば曇りのほうが良いシーンもあるでしょうし、人によって「良い・悪い」の感覚が違うのも当然、あるいは農作物にとって「良い」状態も季節や作物の種類によって違うでしょう。気象庁や天気を伝える立場の人は「具体的に」表現しなくてはならないのです。

それからちょっと意外だったのは「さわやかな天気」が「秋限定」だったこと。気象庁HPの説明欄には「原則として夏期や冬期には用いない。秋に、移動性高気圧におおわれるなどして、空気が乾燥し、気温も快適な晴天の場合に用いることが多い。」と書かれていたんです!

春にだってさわやかな日がありそうなんですけど・・・ささやん予報士に聞いてみたところ「春だと清清しい(すがすがしい)という表現を使いますね」だそうです!う~ん、さわやかと清清しいの違いは・・・また今度にしたいと思います。

参考:気象庁HP

(アール)

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