【天体観測】3月27日の夜明け前、月が木星に接近

月が太陽系の惑星に接近!という話題については、コラムでも何度もご紹介していますが、今月は27日の明け方に木星と、29日には土星と接近し、並んで輝く光景が楽しめそうです。

(画像:国立天文台HP)

月や太陽の「出」「入」の時間については、日頃から目にする機会が多いと思いますが、全ての星に「出」「入」があることには、なかなか注意を払いませんよね。

国立天文台HPでも紹介されている「暦計算室ウェブサイト」「今日のほしぞら」では、世界各地の代表的な都市から見える星空の情報を調べる事ができます。場所と時間を指定すると、そのときの月、太陽と太陽系銀河の惑星の状況がわかります。

例えば3月27日・東京の「月と惑星の状況」を見ると

月・・・・04:44 南 09:50 入
水星・・・04:43 出 10:32 南 16:21 入(見えません)
▲確かに、この日の水星は日の出(5:36)少し前に「出」になるため「見えない」ことになるのです。

木星・・・04:59 南09:52 入
▲月の南中時間と木星の南中時間が近い(5分差程度)。確かに近くに見えそう!ということがわかります。

これが3月29日になると
月・・・・06:26 南 11:28 入
土星・・・06:42 南 11:38 入
▲今度は月と土星の南中時間が近づきます。“月と土星が並んで輝く”ことが、その時間とともにわかるわけです。

実際に空を見上げたときに目に見える「情景」を「データ」で見て想像することができるのも、天体観測の面白さではないでしょうか。
4月がすぐそこ、ではありますが、夜明け前はまだかなり寒いですので、観察されるときはしっかり防寒対策をしてくださいね。

(アール)

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