寒気弱く暖冬顕著

20日から10年に一度の寒気が本州付近に流れ込み、週末にかけて日本海側は広い範囲で雪が降る予想になっています。ただ、年末になると今度は寒気が後退し、北日本では10年に一度の高温となる予想が出ています。この先、全国的に暖冬傾向となる可能性が高くなっていますが、寒暖差やドカ雪に注意が必要になりそうです。

平均気温の傾向(1~3月)

向こう3ヶ月(1~3月)はエルニーニョ現象などの影響で、日本付近では上空の偏西風が北に蛇行し寒気が南下しにくい状態となるでしょう。そのため、単発的な寒気の流れ込みはあるものの、全国的に高温傾向で今年度は暖冬となる可能性が高い見込みです。

降水量の傾向(1~3月)

冬型の気圧配置があまり強まらないことから、日本海側では降雪量が平年より少なくなるでしょう。ただ、日本海の海面水温が高い状態が続いているため、強い寒気が流れ込むとドカ雪が降るおそれがあり油断はできません。また、冬型が長続きしにくい分、本州の南岸を低気圧が通過しやすくなるため関東以西では多雨傾向になる見込みです。南岸低気圧の通過時に一時的に寒気が流れ込むと関東などの太平洋側でも雪が降る可能性が出てきますのでご注意ください。

(気象予報士:きっしー)

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