暖冬の可能性高く少雪傾向

朝晩と日中の気温差が大きくなり、秋を感じる機会が増えてきていますが、それでも北日本を中心に平年を上回る気温が続いています。この先3ヶ月(11~1月)にかけても寒気の南下が弱いため各地で高温傾向が続くでしょう。

平均気温の傾向(11~1月)

エルニーニョ現象は今冬にかけて続く可能性が高くなっています。その影響などで日本付近を流れる偏西風は北に蛇行しやすく、本州付近は寒気の影響を受けにくいでしょう。11月は全国的に高温傾向で、12月は一時的にアリューシャン低気圧の影響を受ける北海道では気温が平年並みに近づくものの、その他の地域では高温傾向が続く見込みです。1月も冬型の気圧配置が弱く全国的に高温傾向となるでしょう。この冬は暖冬となる可能性が高いですが、急な寒さに備え冬物の準備は万全になさってください。

降水量の傾向(11~1月)

冬型の気圧配置が弱いため、関東以西は湿った空気や低気圧の影響を受けやすく、西日本と東日本の太平洋側で多雨傾向となるでしょう。また、寒気が弱いため北日本の日本海側では降雪量が少なくなる見込みです。ただ、ドカ雪といった短期的な大雪になる可能性はありますので、日頃から天気予報を確認し早めの雪対策をなさってください。

(気象予報士:きっしー)

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