現在発生しているエルニーニョ現象は秋にかけて続く見通しです。エルニーニョ現象発生時の日本の夏は冷夏になる傾向がありますが、今夏は別の海洋変動が同時に発生する可能性が高く、通常の傾向とは異なる天候となる可能性があります。例年以上の暑さが予想されますので、警戒が必要です。
平均気温の傾向(7～9月)
向こう3ヶ月(7～8月)は太平洋高気圧が日本の南で西へ張り出しを強めるため、関東以西を中心に暖かい空気が流れ込みやすく、高温傾向となるでしょう。秋にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高い見通しですが、冬に終息したラニーニャ現象の影響が残る上に、インド洋での別の海洋変動の発生も示唆されているため、この夏は例年以上の暑さとなるおそれがあります。屋内外を問わず、万全の熱中症対策をなさってください。
降水量の傾向(7～9月)
向こう3ヶ月は暖かく湿った空気の影響を受けやすい西・東日本で多雨傾向となるでしょう。特に7月は梅雨前線の活動が活発になるおそれがあるため、大雨に注意・警戒が必要です。最新の気象情報を確認し、早めの対策をなさってください。
(気象予報士：きっしー)
