まもなく雨の日が多くなる梅雨の季節ですが、5月16日には九州南部で今年全国初となる梅雨入りが発表され、19日には奄美地方でも発表されました。九州南部が全国で最初に梅雨入りするのは、統計史上初めてのことです。平年と比べると九州南部では14日早く、奄美地方では7日遅く、昨年と比べると九州南部では23日早く、奄美地方では2日早い梅雨入りとなりました。

平均気温の傾向(6月~8月)
向こう3ヶ月(6月~8月)は、地球温暖化や日本付近で偏西風が平年より北を流れるなどの影響で暖かい空気に覆われやすく、気温は全国的に平年より高くなる見込みです。周期的な寒暖差はありつつもベースとしては高温偏差となりやすく、7月以降の暑さが本格化する前から運動で汗をかくなど、暑さになれる「暑熱順化」を心掛けることが大切です。

降水量の傾向(6月~8月)
向こう3ヶ月(6月~8月)は、上記の地球温暖化や偏西風の北偏に加えて、上空のチベット高気圧が平年より北側で強く、太平洋高気圧は日本の南で平年より強い影響で本州付近では暖かく湿った空気が流れ込みやすい見込みです。そのため、降水量は東日本と西日本では平年並みか多く、北日本と沖縄・奄美ではほぼ平年並みとなるでしょう。梅雨前線の活動が活発となる時期もあり、東日本と西日本では多雨傾向となる可能性が高くなっています。近年は毎年のように大雨の発生頻度が増加しているため、最新の気象情報にご留意ください。
(担当:りょた)