そういうことだったのか!梅雨真っ最中に七夕、のナゾ

なぜ梅雨時期に星の行事?

日本では沖縄を皮切りに、5月下旬〜7月下旬にかけて梅雨となります。九州地方では大雨による被害、東京地方では空梅雨で水源地の貯水率が低いとニュースになり、今年の梅雨は雨の地域が偏っているような…。
それにしてもなぜ、よりによってこんな時期に「七夕」なんでしょう?
七夕の歴史をひもとくと、やむを得ぬ事情が見えてきました!


かつて、七夕は8月の行事だった!?

現在、日本で使われているカレンダーは「太陽暦」(グレゴリオ暦)。太陽の周りを地球が一周する日数(公転の周期)を基準にした暦(こよみ)のことで、1年365日。実際には誤差があるので、4年に1度調整する年をもうける閏年(うるうどし)がありますね。
一方「太陰暦」とは、月の満ち欠けを基準にしたもの。これだと1ヶ月が29〜30日となるため、季節と月日がずれていくこと必至です。

太陽暦 太陰暦

諸事情により…
日本は以前、この「太陰暦」を主に使っていたのですが、1873年(明治6年)から「太陽暦」を使う事になったそうですよ。…とすると、七夕の歴史のほうが日本の太陽暦採用より古い!ってことになりますね。じゃあ、太陰暦時代の七夕はいつ?というと「8月に入ってから」だったのです。8月だと確かに日本各地でも梅雨明け後。大気汚染もネオンサインもない、真っ暗な夜空に天の川がきらめいていたのでしょうね〜。

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さーちゃんです。せっかくの七夕なのに、曇っていて全く星が見えなかった…という経験をされた方も多いと思います。
七夕の歴史を紐解くと、もとは梅雨時期ではなく、真夏の行事だったのですね。7月に星を見ることができなかった地域の方も、8月に夜空を見上げて、彦星(わし座のアルタイル)と織姫(こと座のベガ)を探してみるのもよいかもしれません!

(2016/7/1 20:00更新)

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