【天体観測】夜空には一足早く夏がやってくる…!?

春分の日にいきなり雪が降ったり、サクラ満開!お花見だ~!と盛り上がったり、肌寒い日と汗ばむ日が交互にやってきたりしているところに、いきなり「夏がやってくる」といわれても…ですよね。地上では「三寒四温」の洗礼を受ける日が続いていますが、夜空は後戻りすることなく“順調に”四季が移ろっているんです。

▼火星と土星の接近
3月半ば以降、夜空に火星と土星が並んで光っている様子が見られるようになりました。この2つの惑星は日毎に近づいて4月3日に最も接近して見えます。(下図・左)
火星と土星は午前1時頃に東の空から昇ります。そして深夜から明け方にかけて、いて座の近くに並んで光っているのを見ることができます。

▼月と接近
最接近した火星と土星は、その後少しずつ離れていきますが、8日の明け方には月がこの2つの星に近づきます。下弦の月と、火星・土星が三角形を描くように見ることができるでしょう。(上図・右)
ご存知のようにいて座は夏の星座ですが、一足お先に明け方の空で「やがてくる夏」を楽しむのもよいかもしれませんね。

(アール)

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