【暦のコト】終わりと始まり、丸いと長い。

各地から積雪や寒波襲来のニュースが届くようになりました。12月5日には西日本でも初雪が観測され、交通機関などにも影響が出ています。何十日か前まではうだるような暑さだったのに・・・。暦の上では12月7日から「大雪」(たいせつ)に入ります。雪が本格的に降る頃のことで、雪の多い地域ではこの頃までに雪吊り(雪の重さで木が折れないように保護すること)などの雪対策がなされます。

■ダイコンのカタチは土で決まり!

寒い時期に旬を迎える野菜の代表格とも言えるダイコン。国内には多くの種類のダイコンがありますが、その土地の土の性質によって形が大きく変化するようです。例えば桜島大根。桜島の火山砂礫土という粒の粗い砂は、水はけがよく空気も多く含んでいるため、横に大きく広がり育つ環境で、あんなに大きく丸い形に。一方、細く長く育つ守口大根は、木曽川周辺の柔らかくて細やかな砂の土地で、下へ下へとぐんぐん伸びていくから、だとか。確かに根野菜は土の性質で育ち方が違うというのは納得ですね。

■一年の事を納める

12月8日は事を納める日ともいわれ、針供養などの行事が行われます。折れた針などをお豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺して供養し、その日は針仕事をしないというもので、地方によっては饅頭や大福餅を食べたり贈ったりする風習もあります。ちなみに針供養を2月8日(事始めの日)に行う地方もあるそうです。

12月13日は、煤払い(すすはらい)。新年を迎える準備を始める日とされ、まずは一年間の汚れを落として清めることから始めます。この風習は古く平安時代に始まり、江戸時代には庶民に広がったといわれます。

本格的な冬支度、新年の準備となにかと忙しい師走。12月らしい行事が各地で行われるんですね。


こんにちは、アールです。月日が過ぎていくスピードの速いこと!もう師走の記事を書いているんだな~と、いまちょっと驚いています。あちこちにたまった煤をしっかり叩き落として新年を迎えたいと思います。

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