【暦のコト】七色はないけれど明るい色が映える頃

11月も後半になると、暮れを意識する機会がぐっと増えますよね。年賀状のこと、大晦日のテレビ番組の話題、年末の大掃除、今年はどうするかなあ、なんてことが頭によぎる時期です。暦の上では「小雪(しょうせつ)」、雪が降り始める頃のことを言います。ここ数日の寒波到来&居座りによって全国で気温が低くなり、各地で冷たい雨や雪が降ったとの報告も多くありました。

■虹を見かけなくなるほど太陽がパワーダウン?

七十二候でいうと小雪の初候は「虹蔵不見」・・・虹を見ることが少なくなること。気象庁HPで調べてみると、虹が出る条件としては「太陽光が水滴(雨)に当たること」とあります。空気中の水滴で、太陽の光が屈折・反射して起きる現象が虹なので、太陽と雨が虹の必須項目とするなら、この二つが揃う瞬間が少なくなるということですね。「冬至」に向けて昼間(太陽が出ている時間)がどんどん短くなって時間的にもチャンスが減ること。下記のグラフは50年間の日別天気出現率です。このグラフを見ていただいてもわかるように冬は雨の日が少なくなり、虹の条件が揃う日が激減するんですね。

<1981年から2010年までの50年間の日別天気出現率>

(データ参照:東京管区気象台HP)

■冬は柑橘類が元気に

空に虹はかからないけれど、青い空に映えるものは虹だけではありません。七十二候の末候は「橘始黄」この時期は柑橘類が色づき始める頃でもあります。ミカンをはじめとした日本伝来のものから海外のフルーツまで、冬は多くの柑橘類が楽しめます。ビタミンなどの成分だけではなく、この明るい色も元気になれる要素かも?

柑橘類に多く含まれるというビタミン群をたくさん摂りたくなる時期、乾燥して風邪やインフルエンザが流行する時期でもありますよね。これからさらに寒くなり、空気は乾燥していきます。どうか皆さま、くれぐれもご自愛くださいますように。


こんにちは、アールです。今年は秋が殆どなくて、暑い夏から一気に冬!みたいな気がしているんですが、それもこれも台風が2週連続で週末にやってきて秋に楽しんでいるいろんなことができなかったせい・・・?

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