【旬のサカナ】色鮮やかで見た目良し・食べて良し “彩・食・兼、美”な冬のサカナ

鮮魚売り場でひときわ目を引く、まるで春のような色合い、キラキラ光るピンク色と黄色の帯、南国のサカナのような雰囲気をもつ美しいサカナ。今回はイトヨリダイについて書かせていただきます。


鯛にあやかってイトヨリダイ、またはイトヨリと呼ばれ、見た目の美しさと身の美味しさには定評があり、高級魚としても知られています。関西地域ではお祝いの膳に登場することが多いとか。あっさりとした味わい、プリプリとした歯ごたえで多くの料理に使われ、ヨーロッパでも人気の高い食材だそう。骨は硬いけれど身はとてもやわらかく崩れやすいため、調理の際には注意が必要。煮付けには不向きで蒸し焼きや塩焼きにされることが多いとのこと。

地方名もユニークで、このサカナのことがよくわかるエピソードが。例えば讃岐地方の「三升米」。一尾釣れたら三升分のお米に匹敵するお金になると言われたことから。和歌山地方の「テレンコ」。逆になること・入れ替わることをあらわす「テレコ」という言葉がありますが、イトヨリダイが泳ぐとき、身体の動きと尾ビレの動きが逆になることからこんな呼び名がついた、などなど。「イトヨリ」にあてられた漢字も「糸撚魚」、「金線魚」、「金糸魚」と、見た目から連想させられる文字がしっくりくる感じですね。

徳川家の十一代将軍・家斉もイトヨリダイが大好きだったそうで、食べるたびに調理人に過分な褒美を与えたとか。見た目よし、味よしで、昔からの人気ぶりがうかがえます。ただこの50年で漁獲量が1/10程度に落ちていることが心配。それでますます高値になっているのかもしれませんね。


こんにちは、アールです。身が柔らかくて取り扱いが難しいというのは、サカナをさばくことが趣味の自分にとってはチャレンジ精神に火がつきます・・・が!決して安くは無いサカナなので躊躇してしまう。でも。今シーズン中にはなんとしても挑戦したいと思います!

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ABOUTこの記事をかいた人

編集部の尻叩き役としてやってきたが、年齢を省みず過酷な階段降りにチャレンジしてお尻の筋肉を痛める。あまり知られていない秘境的な場所に旅することが大好きで、数奇な気象現象と出会っているが、その貴重さを理解できていない。料理の腕はイマイチだが魚をさばくことが趣味。多肉植物中毒。