近年、甚大な被害をもたらした台風は?

2014年、日本に接近した台風は全部で12個、上陸した台風は全部で4個。2015年(8月26日現在)、日本に接近した台風は全部で9個、上陸した台風は全部で3個。これらの台風は風害や水害など、さまざまな災害を引き起こしました。中でも2014年に発生した台風第11号と第12号は、特に大きな被害をもたらしています。

多数の物的・人的被害が発生

2014年7月29日に発生した台風第11号は、翌月7日に沖縄県の大東島地方に最接近。その3日後には高知県の安芸市付近に上陸しました。また、2014年7月30日に発生した台風第12号も、その翌日から翌々日にかけて沖縄県の本島地方に最接近しています。

これら連続して発生した台風は、四国を中心とする全国各地に大雨をもたらしました。7月30日から翌月11日までの間、高知県の鳥形山観測所では2,052mm、徳島県の福原旭観測所では1,514mmもの総降水量を記録しているのです。この大雨や暴風により、多数の地域で浸水害や土砂災害が発生。それによる住家の全壊は14棟、半壊は162棟、一部破損は857棟にも上りました。物的被害だけではなく人的被害も発生。落雷や土砂崩れなどにより6名の命が犠牲になったほか、92名が負傷しています。

台風から身を守るには?

このような被害を避けるためにも、各都道府県が公開しているハザードマップで、あらかじめ浸水害や土砂災害などの危険地域を確認しておきましょう。自宅付近が危険地域に含まれている場合、前もって避難経路を決めておいたり、避難時に持ち出す非常用品を準備しておく必要があります。

また、台風が発生したら、その進路には十分な注意を払いましょう。台風の接近が予想される場合、やがて気象庁により大雨警報や暴風警報が発表されるかもしれません。それに加えて、地元自治体により避難情報が発表される可能性もあります。さまざまな情報を確認して、すぐにでも避難できるように準備しておきましょう。ただし、すでに台風が接近または上陸していたら、外出が困難なほど風雨が激しくなっていることもあります。そのような場合は無理に避難せず、窓や雨戸を閉めたうえで、自宅内の安全な場所でしばらく様子を見ましょう。

台風の多くは、夏から秋にかけて発生します。今年もまだ、多数の台風の発生が予想されるのです。事前の準備や情報収集を怠らないようにしましょう。

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※参考資料

 

気象庁:台風第12号、第11号と前線による大雨と暴風

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/2014/20140730/20140730.html

 

気象庁:台風の統計資料

http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/

 

内閣府:台風第12号及び第11号による被害状況等について

http://www.bousai.go.jp/updates/h26typhoon12/pdf/h26typhoon12_23.pdf

 

 

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