台風や集中豪雨により雨量が極端に増加すると、排水が追い付かなくなり、道路が冠水してしまうことがあります。そのような場合は、特にアンダーパスに注意しなければなりません。
雨水はアンダーパスに集中する
アンダーパスとは、道路や線路などの下部にある通路のこと。交通の円滑化などを目指して設置されたものですが、豪雨の際の通行は非常に危険です。アンダーパスは地面を掘り下げて設置されているため、ほかの道路よりも低い位置にあり、雨水が流れ込みやすいのです。
アンダーパスの冠水に気付かないまま車で進入すると、エンジンの内部に空気を取り入れることができなくなり、エンジンの停止を招くかもしれません。それは冠水したアンダーパスの中で、立ち往生することを意味しています。その際、あわてて車外に出ようとしても、車内外の水位に差があるため、ドアを開けることは困難でしょう。このような事故は毎年発生しており、中には残念ながら死に至る方もいるのです。
豪雨の際、冠水する可能性のあるアンダーパスは、全国各地に多数存在しています。被害を未然に防ぐためにも、国土交通省が公開している「道路防災情報WEBマップ(道路に関するハザードマップ)」などを活用して、自宅付近にある危険なアンダーパスを調べておきましょう。
※リンク
国土交通省「道路防災情報WEBマップ(道路に関するハザードマップ)」
http://www.mlit.go.jp/road/bosai/doro_bosaijoho_webmap/