3月20日の春分にちなんで「春」らしい魚の話題をひとつ…。魚へんに春と書いて「鰆(さわら)」と読むこの魚、春の季語にもなっており、春を告げる魚として知られています。「さわら」という言葉の響きもふんわりとした優しい感じですね。
水分が多めの白身の肉質はとてもやわらかくて、ホロホロと身離れも最高で食べやすく、煮ても焼いても刺身にしても美味しくいただけると評判です。卵巣がカラスミに使われることもあるとか。
春を呼ぶ魚だから「鰆」。なるほど、ですが、調べているとこの名前の由来に「そうなの?」がありました。
「狭い」を意味する「さ」と
「腹」を意味する「はら」で サハラ(さわら)
お腹の辺りがシュッとしている「見た目」から、この名前がついた、とのことなんです。(もちろん、他にもお腹の辺りがシュッとした魚はたくさんいると思いますが)。
地方の名前として興味深かったのは、香川地方の「グッテリ」。言葉の意味は「グッタリすること」らしいです。サワラは餌に飛びついて、釣り上げられたらジタバタ大暴れし、すぐ死んでしまうことからこの名前(呼び名?)になったとか。「もうダメだわ~」と、観念するのが早いのかもしれませんね。
春を告げる魚、というふんわりしたイメージから少し離れてしまいましたが、魚屋さんでそのシュッとした姿をぜひ見ていただけたらと思います。
(2017/03/21 12:00更新)
こんにちは、アールです。魚は切り身ではなく自分でさばくようにしています。最初は慣れなくてあちこちギザギザになっていましたが、最近はスパッと気持ちよくいけるようになりました。魚をさばくのは思い切りが大事な気がする今日この頃。今の目標は鯛を上手にさばけるようになることです。