今週末(20・21日)は本州の南岸を低気圧が進む見込みで、東日本や東北の山間部に雪の予報が出ています。関東などの太平洋側平野部に大雪をもたらすことがある”南岸低気圧”は、立春(今年は2/4)の前後約10日間に現れやすい傾向があります。北から冬の空気を引き込んで雪や冷たい雨を降らせると同時に、南海上にある春の空気を本州上空に引き寄せながら東北東に進みます。「冬と春」「雪と雨」の狭間を進む南岸低気圧、2月中旬にかけてその動向(コースや発達度合い)には注意が必要です。
期間のはじめ(23~25日頃)は強い寒気が南下し、北・東日本だけでなく西日本でも厳しい寒さに見舞われるでしょう。その後は冬型の気圧配置が長続きせず、西・東日本では寒気の影響を受けにくい状況となる見込みです。暖冬傾向はこの先も続く見通しです。
南岸低気圧によるまとまった雨や雪が予想される西・東日本の太平洋側と、アリュ-シャン方面に進む発達した低気圧の影響を受ける北日本では、降水量は平年よりやや多くなる見込みです。
(気象予報士:ファーマー)