高温傾向の年明け

夏の猛暑が強く印象に残ったこの1年、国連機関のWMO(世界気象機関)は先月末に「2023年は世界平均気温が観測史上最も高い年」との見解を発表しました。エルニーニョ現象が依然続いており、年明けも北半球の冬を温暖に保つ見通しです。まもなく2024年がスタートします。最新の予報では冬将軍(優勢なシベリア高気圧)の出番はしばらくなさそうです。特に1月3日ごろからの5日間ほどは、気温がかなり高くなる可能性があり気象庁は全国を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しています。

平均気温の傾向(12/30~1/29)

1月上旬は冬型になっても長続きせず、気温は全国的に平年より高めで推移する見込みです。中旬以降はシベリアから寒気が流れ込む期間があり、平年並みの気温に落ち着くでしょう。

降水量の傾向(12/30~1/29)

1月半ばにかけて、太平洋側の各地は本州付近を通過する低気圧や前線の影響を受けることがあり、例年に比べ降水量が多くなる見込みです。その後は冬型気圧配置となって寒気が流れ込み、日本海側ではこの時期らしく雪の降る日が多くなるでしょう。

(気象予報士:ファーマー)

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