季節の歩みスロー

朝晩の空気に秋を感じるようになりましたが、西日本や東日本では日中の気温が高く、10月前半は“秋晴れだけど夏日”という日が多くなりました。最新の予報ではこの先1ヶ月も全国的に高温傾向が続く見通しとなっています。少し気が早いですが、東京における「木枯らし1号(10月半ば~11月末に発生する最初の季節風)」の出現日平均は、期間終盤の11/7前後とされています。今年と同様に猛暑となった2018年は、東京では期間中に強い季節風が吹くことなく“記録なし”で終わりました。夏が過去最高の高温となった今シーズンは如何に?西・東日本の都市部では冬物コートの出番が遅くなるかもしれません。

平均気温の傾向(10/14~11/13)

西高東低の気圧配置となる日はありますが一時的なものでしょう。シベリア上空の寒気が例年に比べて弱い状況が続いており、期間を通して季節風の吹き出しも弱い見込みです。逆に北海道の北側を通過する低気圧にむかって、全国的に南風の強まる日があるでしょう。そのため、北日本を中心に平年より高めで推移する見通しです。

降水量の傾向(10/14~11/13)

期間を通して概ね平年並みかやや少なくなる見通しです。なお、前半は北日本で気圧の谷や前線の影響を受けやすく日本海側を中心にやや多くなるでしょう。一方、西・東日本は移動性高気圧に覆われて秋晴れとなる日が多い見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

シェア!