秋深まる1ヶ月

東・西日本では9月末にも真夏日があり季節の進みが大幅に遅れていましたが、ここ数日はこの時期らしい寒気が流れ込むようになりました。10/4に大雪山・旭岳(標高2291m)10/5は富士山(同3776m)で、それぞれ平年に比べ9日、3日遅い初冠雪を観測、ようやく秋が深まり始めました。近年は短い秋を挟んでほどなく冬が始まってしまう印象がありますね。今年の秋は如何に?秋本番となる11月第一週までの1ヶ月予報をお知らせします。

平均気温の傾向(10/7~11/6)

期間前半は一時的に上空寒気が南下する一方で、北日本周辺を中心に海面水温の高い状態が続く見通しです。そのため気温は平年並みかやや高めで推移するでしょう。後半は大陸からの高気圧の張出しや強い寒気流入はなく、全般的にやや高めとなる見込みです。この先1ヶ月は概ね心地よい秋を実感することができそうです。

降水量の傾向(10/7~11/6)

今のところ本州付近に影響を及ぼす台風の接近はない見込みです。10月半ば以降は日本海低気圧の急発達や冬型気圧配置に伴う降水量増加の可能性は低いとみられ、北日本や西日本など概ね平年並みで推移する見通しです。なお、中旬は高気圧の勢力がやや北に偏る傾向があり、加えて発達した低気圧が本州南岸を通過する日があるでしょう。そのため東日本の太平洋側では降水量が多くなる可能性があります。

(気象予報士:ファーマー)

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