残暑の中に小さな秋

秋の味覚“サンマ”、10月にかけて旬を迎えます。漁場となる三陸沖は水温が高く不漁の見通し…こんなところにも猛暑の影響が出ています。さて、太平洋高気圧の勢いは依然として例年より強く、高温傾向が予想されています。ただ、9月は最高/最低気温が順調に下がる時期にあたります。東京を例にとると、9/1の平年値がそれぞれ29℃/23℃、それが月末の30日には24℃/18℃となりひと月で6~7℃も下がります。そう言えば、朝晩の空気に少し秋の気配を感じませんか。

平均気温の傾向(9/16~10/15)

期間前半は南海上から高気圧に覆われることが多く、暖かい空気が流れ込みやすいでしょう。そのため全国的に高温傾向が続く見通しです。後半は気圧の谷や低気圧の通過後に大陸から乾いた秋の空気が流れ込むようになり、次第に平年並みに近づく見込みです。

降水量の傾向(9/16~10/15)

期間の前半は、北日本で例年よりも秋雨前線や低気圧の影響を受けやすくなるため、やや多くなると予想されます。その他の地方は平年並みとなる見通しですが、この秋は発達した台風の接近が少ない傾向で推移しており、西日本や沖縄・奄美では平年を下回る可能性もあります。

(気象予報士:ファーマー)

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