朝晩じわり秋の気配

8日(金)は、台風13号の接近により千葉県を中心に記録的な大雨となりました。日中に雨が降り続いた東京では最高気温が30℃を下回り、64日間続いた真夏日の連続記録がついに途切れました。そろそろ涼やかな空気とともに秋の到来を期待したいところですが、あすの最高気温は北海道を除いて軒並み30℃超えが予想されています。9月半ばにかけて週間予想天気図の主役は依然として太平洋高気圧となっており、残暑の秋が今しばらく続きそうです。

平均気温の傾向(9/9~10/8)

太平洋高気圧の勢力が依然として強く、本州付近は暖かい空気が流れ込みやすい状況が続く見通しです。特に期間前半は、例年よりかなり気温が高くなるでしょう。それでも9月半ば以降は徐々に厳しい暑さが影をひそめるようになり、朝晩はしのぎやすさを感じる日が増えてくる見込みです。

降水量の傾向(9/9~10/8)

北日本は数日の周期で曇りや雨となる見込みで、平年よりやや多くなるでしょう。また、熱帯低気圧や台風による暖湿気の流入が予想される西日本の太平洋側でも、降水量はやや多くなる見通しです。このところ南海上で熱帯低気圧が頻繁に発生、台風発生数が増えています。9月26日は台風の特異日とされ、昭和の時代には伊勢湾台風(1959年)や狩野川台風(1958年)といった大きな災害をもたらした台風が襲来しています。予報期間の後半は、台風の行く手をを阻む太平洋高気圧が後退する時期となるため、台風の発生やその後の動向に十分な注意が必要です。

(気象予報士:ファーマー)

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