今シーズン最初の上陸台風となった7号は中国・近畿ほか広い範囲に大雨・暴風をもたらし、とりわけ鳥取県や近畿北部などでは長時間にわたって激しい雨に見舞われました。本州付近に大量の暖湿気を置き去りにしたため、通過後に秋の気配はなく激しい雨と猛暑が続いています。今年の6・7月は北半球の気温が観測史上最高であったと報じられています。日本でも記録的な暑い夏となっており、この先もしばらくの間は高温傾向で推移する見通しです。
平均気温の傾向（8/19～9/18）
期間前半は太平洋高気圧の勢力が強く、また上空の気温が例年より高いため全国的に厳しい暑さが続く見込みです。これまでに東京や仙台など多くの地点で観測史上最多の猛暑日日数となっています。8月下旬は東日本を中心に猛暑日がしばしば出現して、最多記録がさらに伸びる見込みです。なお、8月末になるとオホーツク海に高気圧が現われるようになり、北海道では秋の気配が漂い始めるでしょう。
降水量の傾向（8/19～9/18）
期間前半は太平洋高気圧縁辺から流れ込む湿った空気の影響で、太平洋側では所によってやや多くなる見込みです。9月に入ると高気圧が後退気味となり北・東日本では数日の周期で天気が変わるようになるでしょう。台風の発生・接近数が増える時期となり、その動向次第では西日本を中心に降水量が大幅に増える可能性があります。
（気象予報士：ファーマー）
