高温傾向強まる

博多・祇園山笠、京都・祇園祭、夏の到来を告げる2つの祭事が相次いで行われました。早朝に「追い山」が行われた15日の福岡は最低気温が28.8℃、また「山鉾巡行」の17日に京都では最高気温37.7℃を記録しました。ともに待ちに待った4年ぶりの通常開催となりましたが、街を覆った夏本番の熱気と強い日差しが祭りを大いに盛り上げました。

平均気温の傾向(7月22日~8月21日)

太平洋高気圧が本州近くで勢力を強める傾向があるため、全国的に高めで推移する見通しです。なお、期間半ばにかけて台風5号と次に発生が予想される台風が、ともに東シナ海や中国大陸を北上する見込みです。本州付近には暖かく湿った空気が大量に流れ込む可能性があり、厳しい蒸し暑さが加わる見込みです。梅雨明け後は熱中症による救急搬送者数が急増する傾向があります。これまで以上に熱中症への備えを心がけるようにしましょう。

降水量の傾向(7月22日~8月21日)

高気圧に広く覆われるため、全般的には晴れる日が多くなる見通しです。一方で日本のはるか南海上では台風が発生しやすい状況に変わってきており、その北上とともに湿った空気が流れこむことも考えられます。今のところ期間の降水量は平年並みを予想していますが、台風の発生やその動向によって降水量が大きく増える可能性があります。

(気象予報士:ファーマー)

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