北・東日本で高温傾向

8日(木)に関東甲信も梅雨入りし、本州は本格的な雨のシーズンを迎えています。先週、台風2号が前線を刺激しながら南海上を通過し、太平洋側に記録的な大雨をもたらしました。梅雨入りから6月8日までの約10日間に、高知市375mm、和歌山市291mm、静岡市417mmの雨が観測され、平年のこの期間に降る雨の4~6倍もの雨量となりました。現在、台風3号がフィリピンの東海上を北上しており、今後の進路次第では大雨となる可能性もあります。最新の気象情報に留意してください。

平均気温の傾向(6/10~7/9)

本州付近は、期間前半は暖かい空気におおわれる日が多いでしょう。加えて、オホーツク海高気圧の張出しが例年より弱いため、北・東日本を中心に気温は高めとなる見込みです。「梅雨」にはネガティブなイメージがありますが、その理由の一つが「蒸し暑さ」です。6月中旬以降は、西~東日本に南海上の暖かく湿った空気が入りやすくなり、徐々に蒸し暑さが増してくるでしょう。

降水量の傾向(6/10~7/9)

例年と同様に前線が本州南岸に停滞することが多く、この先1ヶ月の降水量は概ね平年並みとなる見込みです。沖縄・奄美では湿った空気の影響を受けやすいため、平年よりやや多くなるでしょう。なお、沖縄の平年の梅雨明け日は6月21日です。今のところ太平洋高気圧の勢力が弱い傾向にあるため、周辺に前線が残り梅雨明けが遅れる可能性があります。

(気象予報士:ファーマー)

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