暖かな師走も、下旬は冬の嵐に警戒

12月も半ばを迎え、街のあちこちにクリスマスの灯りが輝く季節になりました。今年の冬は、足並みが少しゆっくりのようです。最新の予報によると、年明け1月上旬までの気温は平年より高めで、日本海側の雪の量も少ない見込みです。例年なら本州日本海側では平野部でも本格的な降雪が増えてくる頃ですが、今年は比較的“静かな師走”となりそうです。とはいえ、冬の天気は変わりやすいもの。12月下旬には日本付近を発達した低気圧が通過する可能性があり、北日本を中心に冬の嵐となるおそれがあります。低気圧が去った後は、一時的に強い寒気が南下して、クリスマス寒波や年末寒波に発展する可能性もあります。穏やかな日が多いとはいえ、急な荒天には注意が必要です。年末は帰省や旅行で人の移動が最も盛んになる時期です。道路や航空など、天候の急変に留意して無理のない計画で行動したいものです。

平均気温の傾向(12/13~1/12)

大陸の寒気が弱く、冬型の気圧配置はあまり長続きしない見込みです。そのため、沖縄・奄美を除いて、全国的に気温は平年を上回る予想です。ただし、12月下旬には発達した低気圧が通過する影響で、気温の変化が非常に大きく、厳しい寒さとなる日があるでしょう。

降水量の傾向(12/13~1/12)

冬型気圧配置が続かないため、東・北日本の日本海側の降雪量は例年よりも少ないでしょう。一方、太平洋側では12月下旬に予想される発達した低気圧の影響で、この時期としてはまとまった量の雨や雪が降る見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

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