師走寒波の襲来

12月は冬の寒気と晩秋の暖気のコントラストが大きいため、北日本を通過する低気圧が急速に発達することがあります。北海道では低気圧の接近・通過時に湿った雪が降り、大雪となることがあります。その通過後には冬型の気圧配置が強まって、日本海側を中心に風雪が強まり、大荒れの天気となることもあります。「師走寒波」「クリスマス寒波」「年末寒波」など、月の初めや終わりに強い寒気が流れ込むことは珍しくありません。最新の予報では、12月3〜4日頃には冬型の気圧配置が強まり、日本海側の広い範囲で大雪に、また所によっては吹雪となる可能性があります。メディアでは「師走寒波到来」とともに、各地の雪の様子が報じられることでしょう。北日本だけでなく、西・東日本も山沿いの地域では雪への備えが欠かせません。あわただしい年末を迎える前に、防寒具の準備や冬タイヤの装着など、冬支度をしっかり整えておきたいですね。

平均気温の傾向(11/29~12/28)

12月前半は、全国的に寒気の影響を受けやすくなる見通しです。周期的に冬型の気圧配置が現れ、師走らしい寒さとなるでしょう。特に西日本では、寒気を伴う高気圧に覆われる期間があり、気温は平年をやや下回る見込みです。北日本では期間前半にかなり気温が低くなる日がありますが、期間後半になると全国的に寒さは平年並みに落ち着く見通しです。

降水量の傾向(11/29~12/28)

期間前半は、数日おきに発達した低気圧が北海道付近を通過するため、北日本では太平洋側も含めて雨や雪の降る日があるでしょう。低気圧通過後は冬型の気圧配置が強まり、日本海側では雪の降りやすく、降水量は平年を上回る見込みです。一方、西日本や東日本の太平洋側では、大陸から張り出す高気圧に覆われて晴れる日が多い見通しです。

(気象予報士:ファーマー)

 

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