最新の予報によると、12月前半にかけて冬型の気圧配置が長続きせず、例年に比べると強い寒気の南下は少ない見通しです。本州付近は周期的に移動性高気圧に覆われ、穏やかな晴天となる「小春日和」に恵まれる日がありそうです。この「小春日和」という言葉ですが、晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかに晴れた日のことを意味します。真冬に現れる暖かい日と勘違いされがちですが、実は一年でも限られた、今の時期に訪れる季節の言葉です。あすからの三連休、土曜日と日曜日は西・東日本で小春日和が期待でき、陽ざしの温もりを感じられるでしょう。青空に映える紅葉を楽しむには絶好の天気となりそうです。やわらかな陽ざしに包まれる日には、深まりゆく秋の色彩をじっくり味わいたいですね。

平均気温の傾向(11/22~12/21)
来週(〜11/30)にかけては強い寒気の南下はなく、西・東日本では移動性高気圧に覆われて、平年より暖かい日が多いでしょう。一方、12月上旬には発達した低気圧が北日本を通過し、冬型の気圧配置が強まって「師走寒波」が襲来する可能性があります。ただ、この寒さは長続きせず、その後は全国的に移動性高気圧に覆われる日が多くなる見通しです。北日本では例年よりも晴れる日が多く、気温は平年より高めで推移するでしょう。

降水量の傾向(11/22~12/21)
西・東日本の太平洋側では、移動性高気圧に覆われて晴れる日が多く、降水量は平年を下回る見込みです。北日本や北陸では、冬型による雪や雨は例年よりも少ない予想ですが、発達した低気圧が通過する影響で、この時期としてはまとまった量の雨となる日がある見込みです。そのため期間全体の降水量は、概ね平年並みとなるでしょう。
(気象予報士:ファーマー)

