北海道の上空には、来週20日(月)から25日(土)にかけて寒気が南下し、冬の到来を思わせる冷え込みとなる見込みです。道北や道央では平野部でも初雪が舞うところがあるでしょう。参考までに、旭川の平年の初雪日は10月19日となっています。峠では気温が0℃近くまで下がり、路面凍結や積雪の恐れがあります。冬タイヤやチェーンなど、ことしも雪道への備えが必要な季節を迎えました。一方、本州の南海上では太平洋高気圧がなお勢力を保っており、西日本では夏日が続いています。鹿児島など九州南部では真夏日になった日もあり、日本列島には夏・秋・冬の三つの季節が顔をそろえています。最新の予報によると、この先しばらくは本州上空に強い寒気が流れ込むことはなく、冬は北日本で足踏みしそうです。その一方で、夏の名残の暖気は次第に沖縄方面へと南下していく見込みです。このところの季節の移ろいのなかに、日本列島の南北の広がりを感じます。

平均気温の傾向(10/18~11/17)
期間の前半は、北日本上空に冬の寒気が南下するため、主に北海道で平年を下回る見通しです。平野部から初雪の便りが届き、標高の高い峠道では雪の積もる所があるでしょう。西・東日本ではやや高めで推移する見込みですが、内陸を中心に次第にこの時期らしい気温となり、朝晩に秋の深まりを感じる日が多くなるでしょう。

降水量の傾向(10/18~11/17)
この時期らしく、天気は概ね周期的に変化する見込みです。前半にぐずつく期間がある沖縄・奄美を除き、全国的に平年並みの降水量となる予想です。
(気象予報士:ファーマー)