季節の歩み早まる北日本

最新の予報によると、来週以降(10/6~)北日本を中心に気温が平年より低めの日が多くなると予想されています。秋が深まり「天高く馬肥ゆる秋」という言葉通り、気温の低下とともに空が澄みわたる季節を迎えます。秋の空が高く感じられるのは、大陸から張り出す高気圧が乾いた空気を運んでくるためで、抜けるような青空とともに、遠くの山々までくっきりと見渡せる日が多くなります。また、夜間の冷え込みにより、山間部や盆地で朝霧が立ちこめることが多くなるのも、この時期特有の現象です。霧は日が昇るにつれて徐々に薄れ、黄金色に染まった木々が姿を現します。そんな光景を楽しみながら深呼吸すれば、キリッとした空気の中に秋の香りを感じられるかもしれません。

平均気温の傾向(10/4~11/3)

期間全体としては高温傾向が続く見込みですが、来週以降(10/6~)は、大陸から張り出す高気圧に覆われる日が多くなり、朝晩を中心に冷え込みが強まるでしょう。10月後半には、北日本では気温が平年を下回り、北海道では冬の訪れを感じさせるような寒さとなる日もありそうです。

降水量の傾向(10/4~11/3)

例年と同様に、天気は数日の周期で変化する見込みです。全国的に降水量はおおむね平年並みとなる予想ですが、湿った空気の影響を受けやすい東日本の日本海側や沖縄・奄美では、平年をやや上回る見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

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