九州南部、奄美、沖縄地方に相次いで梅雨入りが発表され、本州でも本格的な雨の季節が間近となりました。この時期は気温と湿度がともに上昇し、食中毒のリスクが高まります。気温が20℃以上、湿度が70%を超えると細菌が繁殖しやすくなるため、作り置きやお弁当などの管理には注意が必要です。お弁当箱はしっかり洗って乾燥させ、殺菌効果のある食材を利用したり、冷ましてから詰めると安心です。また、肉や魚は購入後すぐ冷蔵・冷凍し、調理の際は十分に加熱しましょう。最新の1ヶ月予報では、5月最終週は気温が平年を下回る見通しですが、6月に入るころから再び高温傾向となる予想で、蒸し暑い日が徐々に多くなる見込みです。日々の気温や湿度に注意し、保存や調理にひと工夫を加えることで、食中毒から身を守りましょう。

平均気温の傾向(5/24~6/23)
5月最終週は梅雨前線や低気圧の影響を受けやすく、北海道を除く広い範囲で曇りや雨の日が多くなるでしょう。加えて、オホーツク海方面からの冷涼な気流の影響もあるため、西・東日本の気温は平年を下回る予想です。6月に入ると太平洋高気圧縁辺の暖湿気が流れ込んで、夏本来の暑さとなる日があり、蒸し暑さが増してくる見込みです。期間を通しての気温は、西・東日本では平年並みかやや高め、北日本と沖縄・奄美では高めで推移する見通しです。

降水量の傾向(5/24~6/23)
6月上旬にかけては、低気圧や前線の影響を受けやすく、北日本を除いて曇りや雨の日が多くなる見通しです。その後は、例年どおり本州南岸に梅雨前線が停滞するようになるでしょう。このため、期間を通じた降水量は、西・東日本で平年よりやや多くなる予想です。
(気象予報士:ファーマー)