初夏を彩る花といえば、あやめや菖蒲を思い浮かべる方も多いでしょう。どちらも紫や青の花を咲かせ、よく似ていますが、咲く場所や花びらの特徴には違いがあります。あやめは乾いた場所に咲き、網目模様が入った花が特徴です。一方、菖蒲(正しくはハナショウブ)は水辺を好み、中央の花びらに黄色い筋が入っています。どちらも5月中旬から6月にかけて見頃を迎え、全国各地の公園や庭園でその美しい姿を楽しむことができます。最新の1ヶ月予報によると、気温は平年並みかやや高めで、概ね安定した天気で推移する見込みです。初夏特有の抜けるような青空と心地よい陽気の中、季節の花を愛でるには絶好のタイミングといえるでしょう。

平均気温の傾向(5/3~6/2)
日本付近の上空には、例年よりもやや暖かな空気が流れ込む傾向が続いています。晴れた日には、西・東日本を中心に夏日となる日が多くなる見込みですが、暑さが長く続くことはなさそうです。全国的に気温は平年並みかやや高めで推移するでしょう。

降水量の傾向(5/3~6/2)
西日本と東日本では、この時期らしく数日の周期で天気が変わり、降水量は概ね平年並みとなるでしょう。一方、期間の初め、低気圧や気圧の谷の通過により、北日本ではこの時期としてはまとまった雨が予想されます。また、梅雨の走りとなる停滞前線の影響を受ける沖縄・奄美でも、降水量は平年をやや上回る見込みです。
(気象予報士:ファーマー)