満開の桜の下、社会人や学生が新たな一歩を踏み出す4月、期待と不安が入り混じりどこか気持ちの昂りを覚える、今年もそんな季節が巡ってきました。このところ西・東日本では一気に気温が上がり、春を通り越して初夏を思わせる陽気が続きました。しかし、季節の変わり目となる3月後半から4月にかけては、例年、天候が不安定になりやすい時季でもあります。あす(29日)から来週半ばにかけては、冬の名残ともいえる寒気が流れ込む予想で、西・東日本では「花冷え」となる見込みです。夏日、さらには真夏日となった地域もありましたが、一転して気温が10℃前後下がる所が多くなって、再びセーターや冬物のコートが必要になりそうです。新年度の慌ただしい中でも、体調管理に気を配りつつ、穏やかに春の日々を過ごしたいものですね。

平均気温の傾向(3/29~4/28)
大陸から寒気が南下する影響で、あす(29日)から来週半ばにかけて、西日本や東日本では気温が平年を多く下回り「寒の戻り」となる見込みです。その後、4月第2週になると、春本来の暖かさが戻るでしょう。一方、北日本では寒気の影響が小さく、期間を通して気温は平年より高くなる予想です。なお、沖縄・奄美では寒気の影響を受けやすく、気温は平年を下回る見通しです。

降水量の傾向(3/29~4/28)
例年に比べて、本州付近を通過する低気圧が少なく、西日本全域および東日本日本海側の降水量は平年をやや下回る予想です。また、期間の初めはオホーツク海方面から流れ込む湿った空気の影響で、北日本の太平洋側では曇りや雨が続く可能性があり、降水量は平年よりやや多くなる見込みです。
(気象予報士:ファーマー)