春先に目立つ黄色の花々。ミツバチなどの昆虫を引き寄せ、受粉を助けてもらうために、この時期の花は黄色く進化してきたと考えられています。このところ真冬に逆戻りしたかのような寒さが続いていますが、積雪のない地域では庭先や公園、畑などで菜の花やタンポポ、スイセンなど、黄色の花を見かけることがあります。特に菜の花は、日本の春を象徴する花のひとつ。広がる黄色の絨毯は、桃や桜のピンクとともに春の訪れを実感させてくれます。さて、来週後半からは高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過して、冬と春が同居しているかのような、この時期らしい天気となる見込みです。3月上旬には、西・東日本の最高気温が20℃近くまで上がり、一気に春めく日もあるでしょう。街や野山では黄色い花々が本格的に咲き始めそうです。次の週末(3月1・2日)、春の彩りを探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
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平均気温の傾向(2/22~3/21)
西日本や東日本では、来週半ば(26日頃)にかけて寒気の影響が残りますが、その後は、この時期らしく寒暖を繰り返すようになるでしょう。北日本は寒気の影響を受けにくく、気温は平年より高めとなる見込みです。一方、大陸の高気圧の張出しが南に偏る影響で、沖縄・奄美は寒気が入りやすく、気温は平年を下回る予想です。
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降水量の傾向(2/22~3/21)
冬型が緩む25日(火)以降、天気はこの時期らしく周期的に変化するようになるでしょう。各地域とも、期間を通しての降水量は概ね平年並みとなる見込みです。
(気象予報士:ファーマー)