11月に入ってからも季節の進みは遅く、西日本や東日本では例年にない暖かさが続いています。北アルプスの立山(標高3,015m)では11月8日に初冠雪を観測しましたが、平年に比べてひと月ほど遅く、1939年の観測開始以来2番目に遅い記録となりました。最新の予報では、引き続き気温は平年より高めで推移する見通しですが、来週(18~24日)は週明けと週末に、冬型の気圧配置が一時的に強まる見込みです。これまでの遅れを取り戻すかのように冬の寒気が流れ込み、北日本だけでなく東日本の標高の高い山々も雪化粧するでしょう。特に、週末(23・24日)は関東北部の山岳地帯や北アルプスで積雪が一気に増え、本格的な冬山シーズンに入りそうです。
寒気が南下する影響で、来週(18~24日)は北日本と東日本を中心に寒くなるでしょう。全国的に気温は平年を下回る見込みです。その後12月半ばにかけて強い冬型はなさそうで、期間全体の気温は平年よりも高くなる予想です。
降水量は概ね平年並みとなる所が多い見込みですが、12月半ばにかけて冬型気圧配置が続きにくい傾向があるため、東日本日本海側の降水量は例年に比べて少なくなる見通しです。なお、沖縄・奄美は期間のはじめに低気圧や湿った空気の影響を受けて、降水量は平年よりもやや多くなる予想です。
(気象予報士:ファーマー)