気象庁は昨日(17日)「北海道地方の雪に関する気象情報」を発表し、19日夜から20日にかけて北海道の山間部や日本海側北部で雪が降り、平地でも積雪の可能性があると注意を呼びかけています。強い寒気の影響により、凍結によるスリップ事故の発生が懸念され、車には冬用タイヤの装着が必要となるでしょう。北海道や東北では、タイヤの履き替え時期として「最低気温3℃」が目安とされることがあります。これは、路面の温度は放射冷却の効果で低下しやすく、気温が+3℃でも凍結することがあるためです。さて、東北地方の平野部では例年11月中頃には明け方の気温が3℃前後となり、内陸部ではさらに早い時期から気温が下がります。最新の予報では引き続き気温は平年より高めの予想となっていますが、東北地方にも冬用タイヤの準備が必要な時期が近づいています。
日本付近は例年よりも暖かい空気に覆われるため、この先も全国的に気温は高めで推移する見通しです。20日(日)は一時的に冬型気圧配置となって広く気温が下がりますが、その後は11月半ばにかけて強い寒気の南下はない見込みです。
期間初めの19日と23日頃には、低気圧や前線を伴う気圧の谷が通過するため全国的に雨が降るでしょう。10月最終週から11月のはじめ頃には、移動性高気圧が北に偏って張り出すため、太平洋側を中心に雨の降る日がある見込みです。そのため、西日本の日本海側や沖縄・奄美を除いて降水量は平年よりやや多くなる見通しです。なお、来週後半(10/25~)には南海上に熱帯低気圧あるいは台風が発生する可能性があります。その動向次第では、沖縄・奄美の降水量が大きく増加することも考えられます。
(気象予報士:ファーマー)