先週末、ドイツ・ケルンを旅して驚いたのは、ミツバチの多さでした。街中はもちろん、駅構内のパンやドーナツのショーケースにもたくさん見かけたのです。9月は周辺にまだ花が残っており、冬に備えて蜜や花粉を集める彼らにとって最後のチャンス。気温が10℃を下回ると活動が鈍るそうです。一方、日本では9月の夜、コオロギの鳴き声が響きます。朝晩の気温が20℃前後になると活動が活発化するとされます。記録的な暑さが続く西・東日本ですが、秋雨前線が南海上まで南下する来週(9/23~)には暑さが和らぎ、東京でも最低気温が20℃前後となる見込みです。秋の虫たちの声がひと際大きくなるでしょう。
西日本や東日本を中心に暖かい空気に覆われやすいため、平均気温は平年よりも高めとなる見込みです。特に9月末から10月初めにかけては最高気温が30℃を超える所があり、平年を大きく上回る予想です。その後は、時おり大陸方面から乾燥した空気が流れ込むようになり、朝晩を中心に秋らしさが増してくるでしょう。
期間の初めには、秋雨前線や低気圧、さらに太平洋高気圧縁辺の湿った空気の影響で、東北では局地的に大雨となる見込みです。また、西日本や東日本でもまとまった量の雨が降る所があるでしょう。その後も、数日の周期で気圧の谷が通過して、広範囲で雨が降る日があるでしょう。そのため、降水量は全般的に平年を上回る見込みです。
(気象予報士:ファーマー)