「中秋の名月」とは旧暦の8月15日に月を愛でる風習で、平安時代に中国から伝わったと言われています。旧暦では7月から9月が秋とされていて、その真ん中の日の夜に昇る月を「中秋の月」と呼んだことが、この言葉の由来です。秋が徐々に深まり、澄んだ夜空に浮かぶ美しい月が際立つことから、この時期の満月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました。さて、今年の中秋の名月は9月17日(火)です。最新の予報によると、9月中旬も太平洋高気圧の影響で、平年よりも気温の高い日が続く見込みです。17日の夜には、夏の余韻を感じさせる空気が残るかもしれませんが、全国的に晴天が期待されます。帰宅途中の東の空には、いつもより大きく美しいお月様が見られることでしょう。
太平洋高気圧の勢力が引き続き強く、日本付近の上空は例年に比べ暖かな空気に覆われる見込みです。特に来週の週末にかけては全国的に晴れる日が多く、気温は平年を大きく上回る見通しです。西日本や東日本を中心に厳しい残暑となるでしょう。9月半ば以降は、北日本を中心に初秋の空気が流れ込む日があるでしょう。
沖縄・奄美では、太平洋高気圧縁辺の湿った空気や熱帯低気圧の影響で、期間前半は天気が変わりやすく時々にわか雨が降るでしょう。また、北日本の日本海側では、期間前半は湿った空気の影響で曇りや雨となる日があり、後半には周期的に低気圧や前線が通過する見込みです。そのため、これらの地域では降水量が平年よりやや多くなる見通しです。
(気象予報士:ファーマー)