現在、全国的に米不足が深刻化しており、「令和の米騒動」としてメディアで取り上げられています。これに対し農水省は先日、9月には「新米」が出回ることで、米不足が解消される見込みであるとコメントしました。稲の収穫は9月~10月にピークを迎えますが、今年は異常な高温が続いたため生育が早まり、例年よりも早く収穫が進む状況となっています。今夏の記録的な猛暑は、お米の供給にとってはプラスの影響を与えたと言えるかもしれません。一方、台風10号の影響により、九州では暴風、また広い範囲で記録的な大雨となっています。稲が倒れたり、水田が長時間泥水に浸かることで、米の品質が悪化することが懸念されます。現在(8/30)広い範囲で大雨となっており、今後2日間程度は雨が続く予想です。本格的な収穫時期に入る矢先の台風襲来となりました。米の供給に悪影響を及ぼさないことを祈るばかりです。
この先1ヶ月も、日本付近の上空には暖かい空気が入りやすく、平年に比べて気温は高めで推移する見通しです。特に、台風10号の影響が無くなる来週半ば(9/4頃)以降の数日間は、西・東日本を中心に、気温は平年よりもかなり高くなる可能性があります。
台風10号の影響で西・東日本の太平洋側では大雨となるため、期間を通しての降水量は平年より多い予想となっています。また、北日本では9月上旬には低気圧や秋雨前線の影響により、曇りや雨の日が数日間続く可能性があります。そのため、降水量は平年よりやや多くなる見通しです。
(気象予報士:ファーマー)