南へ旅立つツバメたち

春の暖かな風とともに日本に飛来したツバメたちは、夏の盛りに子育てを終えます。成長したヒナたちはやがて巣立ちの時を迎え、近くの河原などに移動して仲間たちとともに飛び立つ準備を進めます。そして、8月下旬から9月にかけて、日が短くなり朝夕の空気に秋の気配が漂い始めると、その変化を敏感に感じ取り南の地へと旅立ちます。日本では近年、毎年のように「猛暑」や「厳しい残暑」に見舞われますが、今年は特に記録的な暑さが続いています。最新の1ヶ月予報では、9月にかけて高温傾向が続くと予想されています。今秋は、ツバメたちの旅立ちが大幅に遅れるかもしれないですね。

平均気温の傾向(8/24~9/23)

気象庁はきのう(22日)気温に関する早期天候情報を発表しました。現在北上中の台風10号は、来週半ば(8/28前後)に本州付近を通過する見通しです。その後、太平洋高気圧の勢力が再び強まる影響で、9月のはじめ頃にかけて気温がかなり高くなる予想です。予報期間の後半も、日本付近の上空は暖かい空気に覆われる見込みです。そのため、期間を通して平年よりも気温は高く、厳しい残暑が続きそうです。

降水量の傾向(8/24~9/23)

来週前半は、台風10号が接近・通過する影響で全国的に雨が強まる見込みです。台風の発達状況や進路次第では、太平洋側を中心に大雨となる可能性があります。その後は高気圧に覆われる見込みですが、西・東日本を中心に湿った空気が流れ込み、雨の降る日があるでしょう。期間中の降水量は、台風による雨量の増加が予想される太平洋側を中心に、平年を上回る見通しです。

(気象予報士:ファーマー)

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