東北は夏祭りたけなわ

8月上旬には、東北地方の各地で夏祭りが行われます。特に「東北三大祭り」と呼ばれる青森の「ねぶた祭」、秋田の「竿燈(かんとう)まつり」、仙台の「七夕まつり」は、毎年多くの観光客で賑わいます。これらの祭りは、七夕行事の一つ「眠り流し」に由来するとされています。古くから、暑さで疲れた農民たちの「睡魔」を追い払うために、合歓の木(ねむの木)を川に流して健康を祈願する風習があったそうです。願い事を短冊に綴り、笹舟で川に流す七夕行事と似ていますね。大きなねぶたや竹竿に沢山の提灯をつけて練り歩くのも、明かりや賑やかさで眠気を払うためだと言われています。記録的な大雨に見舞われた東北地方もようやく梅雨が明け、8月半ばにかけて気温は平年より高くなる予想です。被災された方々の疲れを癒す夏祭りとなることを願っています。

平均気温の傾向(8/3~9/2)

西日本や東日本の上空は、例年よりも暖かい空気に覆われています。少なくとも8月上旬にかけてはこの状況が続く見通しで、平均気温は平年よりもかなり高くなる予想です。北日本も高めの気温で推移する見通しですが、内陸部を中心に午後はにわか雨や雷雨となる日が多く、極端な高温にはならない見込みです。

降水量の傾向(8/3~9/2)

例年と同様に、期間を通して全国的に晴れる日が多いでしょう。また、今のところ8月半ばにかけて本州に接近する台風はない予想です。そのため降水量は概ね平年並みとなるでしょう。太平洋高気圧の勢力が強いため日本海側でも例年以上に晴れる日が多く、降水量は平年よりもやや少なくなる見込みです。

(気象予報士:ファーマー)

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