明け方の空気には少し冷たさが残りますが、昼間の日差しは夏の訪れを感じさせるようになりました。5月も後半に差しかかると、最高気温が30℃を超える真夏日が珍しくなくなります。過去の記録を振り返ると、2019年には、東京で5/24〜27の4日間連続で真夏日となり、昨年5/17は岐阜県・揖斐川町で最高気温が35.1℃の猛暑日となっています。ただ、梅雨入り前のこの時期は空気にジメジメ感がなく、日陰に入れば比較的過ごしやすい暑さです。最新の1ヶ月予報によると、今後も高温傾向が続く見込みです。さらに「夏から秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性がある」との情報が気象庁から発表がありました。ラニーニャの夏は猛暑になりやすいと言われており、高温傾向がこのまま秋まで続く可能性が出てきました。
上空には暖かい空気が入りやすく、この先も高温傾向が続く見通しです。昨日(5/16)気象庁から早期天候情報の発表がありました。それによると、5/22頃からの一週間程度は、北海道を除く広い範囲で平均気温が平年よりかなり高くなる予想となっています。
西日本太平洋側と沖縄・奄美では、前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるため、向こう1ヶ月の降水量は平年並かやや多くなる見込みです。なお、沖縄・奄美では梅雨入りが近づいています。加えて、フィリピンの東海上で熱帯低気圧あるいは台風が発生し、5月末から6月初め頃に接近する可能性が出てきました。その場合は、予想を上回る降水量となるでしょう。
(気象予報士:ファーマー)