高温傾向つづく

昼夜の気温差が大きく、服装選びに悩む日が続いていますね。5月のこの時期は、立夏を過ぎても時折強い寒気が流れ込んで、北日本では雪が降ることも珍しくありません。5月8日の未明には、北海道のオホーツク海側などで雪が降り、満開の芝桜が雪化粧した様子がメディアで報じられました。連休中には、周辺地域で最高気温が30℃を超える日があり、夏・冬が同時に訪れる週となりました。最新の1ヶ月予報によると、全国的に高温傾向が予想されています。通常は、5月後半になると寒気の南下が緩み、代わって南海上の暖かく湿った空気の流入が目立つようになります。これに伴って、沖縄や奄美に梅雨入りの日が近づきます。沖縄の平年値は5月10日頃で今年はやや遅れ気味となっていますが、今月半ば過ぎには梅雨の兆しが表れ始める見込みです。

平均気温の傾向(5/11~6/10)

日本付近では、上空の気温が平年よりも高い状態で推移する見込みです。加えて日本の南東海上で高気圧が発達する傾向があり、暖かな気流が流れ込みやすくなるでしょう。全国的に高温傾向が続く見通しで、特に期間の前半は平年よりもかなり高くなる予想です。西・東日本では内陸部を中心に最高気温が30℃を超える日があるでしょう。

降水量の傾向(5/11~6/10)

東・西日本では、高気圧の縁辺を回る湿った空気の影響を受ける日があり、東日本を中心に降水量が平年を上回る見通しです。また、北日本では日本海から進む低気圧や前線の影響を受けて、雨が降りやすい期間があるでしょう。なお、沖縄・奄美の梅雨入りは遅れる見込みですが、高気圧縁辺の湿った空気の影響を受けやすく、期間の降水量はほぼ平年並みとなる予想です。

(気象予報士:ファーマー)

シェア!