北日本は雪止んでも週末は再び荒天に

北日本では週末に冬型の気圧配置が緩みますが、12月3日(日)は寒気や低気圧の影響で荒れた天気になる可能性があり、強い雨、雷、ひょうや突風などにご注意ください。

きょう11月30日(木)~あす12月1日(金)は、冬型の気圧配置が続きます。平地で雪が降る目安になる上空約1,500mで-6℃の寒気は山陰と北陸や東北南部まで次第に南下する見込みのため、北陸の内陸部や山間部では雪が降り、風が収束する影響で時々雨や雪が強まるでしょう。東北南部から北海道では日本海側を中心に平地でも雪が降り、東北南部でも積もるところもある見込みです。山陰ではにわか雨が中心ですが、山地では雪に変わるところもありそうです。

12月2日(土)~12月3日(日)は、冬型の気圧配置が緩み、上空約1,500mの寒気は次第に北上します。2日(土)の午後から夜は、日本海側の雨や雪が一時的に止んでくるでしょう。

3日(日)は、上層に強い寒気を伴った低気圧が東北付近を通過するため、大気の状態が非常に不安定になります。本州の日本海側で雨が降りやすく、北陸から東北の日本海側では雷を伴った強い雨が降り、ところによりひょうや突風を伴うなど荒れた天気になるため、屋外作業や車の運転等をされる際はご注意ください。

なお、西・東日本の太平洋側では週末にかけて概ね晴れますが、気圧の谷の影響で1日(金)は所々でにわか雨があるでしょう。また愛知県付近では2日(土)もにわか雨の可能性があります。

日中の気温は2日(土)にかけて西・東日本太平洋側では10℃を少し超える程度、日本海側や北陸から東北は10℃に届かず寒くなりそうです。3日(日)は少し気温が上がる見込みです。

今週は北日本の日本海側では吹雪になり、雪があまり降らない東京でも黄葉しているイチョウが多くなるなど晩秋から初冬を感じられるようになっています。なお、イチョウは日本では自生している木はなく、すべて人の手によって植えられたものだそうです。この時期の所々にあるイチョウ並木は、仕事帰りに電車を途中下車して黄葉を鑑賞できる手軽さがちょうど良いですね。

(気象予報士:ロータス)

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